部署の行動方針を掲げたが、それ以降は方針を見る機会もなければ思い出す機会もなく、考え方や価値観もメンバーが分からないまま、気がつけば形骸化…なんて経験はないでしょうか?
この記事では、掲げた方針を腐らせないために具体的な形へ一歩進めた話についてまとめました。同じ悩みを抱える部署マネージャーにとって一つの参考になれば幸いです。
自己紹介
ロジクラでiOSエンジニア担当をしてる川上です。エンジニアですが、部署のいちメンバーとして部署活動の企画、運用を率先したりサポートしています。ベンチャーのような社員数の少ない企業では、掛け持ちはあるあるですね。
活動で交流することで方針の認識をあわせる
ロジクラのプロダクトチーム内の顧客理解を高めるために、オフィスで丸1日使って顧客理解に繋がる活動を実施しています。
方針を方針で終わらせない活動の一環
ロジクラのプロダクトチームには、「チーム方針」と呼ばれる、チーム内で共通の認識があります。
- Respect
- Collaborate
- Go beyond customer
- Be a professional
これら方針の陥りやすい状況として、方針が方針で終わって、中身がないことがよくあります。
会社で見かけるバリューや社訓、ミッションといった類で、実態と格差が開いてる会社を見かけたことがあると思います。
ロジクラも例外なく完璧とは言えない状態です。
このような共通の認識は初めから備わってる人とそうでない人に分かれます。そうでない人が中身がないままにしないために、格差をなくす活動が必要です。
今回この中の「Go beyond customer」にフォーカスした活動として、顧客理解するグループワークを開催に関する話です。
チーム内で月1実施のユーザー理解Day
プロダクトチームは、エンジニア、PM、QA、デザインとロジクラサービスを作るメンバーで構成されています。
月に1回オフィスに集まり、11時から18時までメンバー全員(緊急対応者除く)で顧客を理解するために用意されたプログラムに沿って活動を開始します。
初回の大プログラムは次の流れで実施しました。
- 集合・説明
- アイスブレイク
- 対象となるユーザーの説明
- ヒアリングレポート共有
- お昼
- 導入事例勉強
- カスタマージャーニーマップ実施前の説明
- CJMワークショップ
- 各チームCJM共有
- ドックフーディング
- アンケート
- 談笑
目的は顧客理解であり、顧客を知るだけでなく顧客の立場になって考える事がより効果的に理解へ繋がるという考えのもと、メインディッシュをカスタマージャーニーマップの作成とし、その前段に情報収集という流れで実施しました。
アイスブレイク
普段リモートワークが中心の会社なため、実際に顔を合わせる機会も少なく、初回活動ということもあって、アイスブレイクを実施しました。
アイスブレイクネタはネタ探してる時ちょうどよくTwitterで流れてきたMiroを使ったキャラ作成を参考にしました。
https://twitter.com/tyasuma/status/1516228968625901569
情報収集
今回メインのターゲットに近しい顧客のヒアリングレポート共有や導入事例勉強で、カスタマージャーニーマップ作成時の材料を集めました。
2チームに分かれてペルソナ定義とジャーニーマップ作成
大勢でワークショップに取り掛かると発言率や観点が狭まる理由と、スペースの関係で2つのチームに分かれてワークショップを実施しました。
Team A
Team B
成果物としては不完全ですが、目的は成果物を作ることではなくユーザー目線で考える事なのでOKです!
チーム毎に作ったジャーニーマップやペルソナを発表
各チームで作成したCJMやペルソナを発表し、観点を共有しました。
カスタマージャーニーマップの目的を作成ではなく作成行為に重みを置く
本来であればカスタマージャーニーマップはもっと早い段階で作成されていたり、定期的にメンテンナンスされて、常にユーザーの動きを視覚化されていることで本領発揮します。
今回は作成することが目的ではなく、「作成するために調べる・触る・考える行為が顧客目線に合わせるトレーニング」ということを実施前に説明しました。
アンケート結果は上々
イベント最後にイベントのアンケートを参加者に書いてもらいました。
結果は好評で、良いスタートとなりました。
まとめ:方針の落とし込みは大切
今回は「Go beyond customer」に関する話でしたが、別の方針にも施策がまだなかったりします。
チーム方針などチームの共通価値観や認識は、そのチームの存在理由や行動に影響を与え、その行動の統一性により不要な議論の衝突を避けれたり、ハイコンテキストな議論につなげられたりして、結果としてチームの生産性や安定性に繋がります。
最後に
ロジクラでは顧客目線に立ち一緒に開発してくれるメンバーを募集しています! 興味がある方はぜひこちらの募集をご覧ください!